
この研究室は東京都千代田区神田三崎町 日本大学 経済学部で教職課程の教育心理学関係科目を担当しています。また,教職科目以外に教養の心理学の科目なども担当しています。
教育心理学とは,人の育ちと学びの一般的傾向と個人差を解明するとともに,より「よい」教育のありかたを探究する科学です。

教育心理学の特徴の一つは,人を「よく」したいという欲求に支えられた行動であり,人間を特徴付ける行為である 教育の心理的メカニズムを実証的に明らかにし,理論構築を目指すことにあります。もう一つの特徴は,蓄積された研究知見群を参照しながら,より「よい」と思われる学び方や教え方を導き,これらの効果と,効果がもたらされる過程を反証可能な形で記述するという点です。
この研究室ではこれまで,小中学校のクラスサイズが教師や児童生徒に与える影響を明らかにすることに努めてきました。教育環境,指導方法,個人差といった要因が児童生徒の学力などのアウトカムに与える効果を適性処遇交互作用の枠組みを用いて検討しています。
このような研究を通じて,教育心理学を学習指導のみならず,個人差との交互作用を考慮した教育制度や教育条件の意思決定に寄与しうる学問へと進化させることを試みています。





