Overleafで構造化抄録を作る

学生個別にOverleafのプロジェクトをお渡ししています。このプロジェクトを使うと難しいLaTeXで効率的に構造化抄録をまとめた文書を作ることができます。

CompilerはLuaLaTeX,TeX Live Version は2024です(お渡ししたプロジェクトでは設定済み)。

日本心理学会「執筆の手引き」に沿ったBiblioを作れるようにする

https://github.com/sbtseiji/biblatex-jpaから.bbx, cbx, dbxファイルをダウンロードして,biblatexというフォルダに格納する(お渡ししたプロジェクトでは設定済み)

bibファイルを作る

たとえば,Steuer, G., Grecu, A. L., & Mori, J. (2025). Error climate and alienation from teachers: A longitudinal analysis in primary school. British Journal of Educational Psychology, 95(1), 41–54. https://doi.org/10.1111/bjep.12659 という論文の場合,以下のように書誌情報を整理して,bibファイルに格納します。

@article{Steuer2025Error,
 Author = {Steuer, G. and Grecu, A. L. and Mori, J.},
 Date = {2025},
 Title = {Error climate and alienation from teachers},
 Subtitle = {A longitudinal analysis in primary school},
 Journal = {British Journal of Social Psychology},
 Volume = {95},
 Number = {1},
 Pages = {41-54},
 Doi = {10.1348/014466605X48998},
}

@article{の後は 著者のfamily name, 出版年,論文タイトルの最初の単語にします(以後,bibファイルの中身が増えた際に重複を防ぐためです)。

文書を編集する

Main document

メインドキュメントはいじらない。SectionsというフォルダからTeXファイルを読み込んでコンパイルするようになっています。いじるのはSectionsというフォルダに入っている SA.tex,Journal.tex,PubDate.tex の3つです。

SA.tex

  • \subsection{} の中に \textcite{Anyone2099Something} といったように,引用する論文のbibファイルの最初の部分を入力します。
  • 各項目は\paragraph*{項目名}として改行し,それぞれの内容を入力します。
  • \begin{figure}から\end{figure}の部分は図を入れる際に使います。図を入れない場合には削除してください。

Journal.tex

  • 構造化抄録の対象とした学術誌のタイトル,巻,号を入れます。

PubDate.tex

  • この文書の出版年月日などを入力します。

コンパイルする

  • プロジェクトのメイン文書をコンパイルするとPDFが出力されます。